なるほど!が盛り沢山「戦略思考トレーニング」

コワーキングスペース24の共有スペースにある数多くの本の中から選りすぐりのものをご紹介する24ライブラリの第二弾は、日経文庫ライトから出版されている「1日10分!戦略思考トレーニング33」です。一見、社会人の方しか読んでいて面白くないのではないかと思いページをめくると…私のような学生でも「なるほど!」と思うような豆知識や思考についてが多く書かれていました!今回はその中から3つご紹介いたします。

戦略思考ができる人とできない人の違い

本書によると戦略思考とは「他の人が思いつかない選択肢を含めて発想を広げることができるかどうか」であると述べています。その具体的な例とメリットについて下記のイラストでわかりやすく表現されています。

一つの問題に関して、思いつきで判断するのではなく、視野を広げて思考を変えるべきだということがわかりますね。
また、こんな例もあります。

戦略思考があるかないかで、日常生活での人間関係などにも影響が出てしまうのですね…。気になる異性をデートに誘う際、参考にしてみてはいかがでしょうか?ライバルが多そうな異性の相手には特に有効活用できそうですね!
以上の2つを簡単にまとめると、戦略思考があると、
①「こんなはずじゃなかった」という失敗を防ぐことができる
②複数の競合相手に中からリードをとることができる

早速トレーニング開始!!


ここで早速ですがクイズです。観光庁のアンケートによると、海外から日本にやってきた観光客がほしい情報ランキングの3位が「飲食店」、2位が「交通手段」だそうです。では海外旅行者がまず最初に重要視する欲しい情報第1位は何でしょう?

わからない方へのヒントです↓↓
もし海外旅行に出かけた際、空港についてまず最初に何をしますか?その時何がないと不便でしょうか?

正解は…
「Wi-Fiスポット」です。

国際線に乗って空港に到着した際、まず無料Wi-Fiがどこでつながっているのかの情報が一番大切だそうです。確かにこの情報がないと、どんなに情報が豊富でも意味がありませんね…。海外によく行かれる方は、ああ確かにと思うのではないでしょうか?私自身も留学や旅行で何度か海外を訪れていますが、Wi-Fiルーターをレンタルしていても一日に利用できる容量も限られているため、なるべく公共施設のWi-Fiを探して利用していました。
このように本書には、クイズ形式として常識を疑うトレーニングが掲載されています。他のクイズとしては、「AKB48がミリオンを連発するのはなぜか」、「子供向け番組はなぜ4月ではなく10月や1月にスタートするか」など、簡単なものから少し難しいものまで挙げられます。

視点を変えて、戦略を得る

そして最後の問題です。これも先程と同じく常識を疑うことに関するトレーニングです。
回転寿司の御三家の一つである「くら寿司」では、レーンでまわるお皿の鮮度管理や、携帯での事前予約システム、食べたお皿をカウントし、5皿たまったら一回ゲームに参加でき、当たるとガシャポンがもらえるシステムなどが導入されています。実はこれらの仕組みは、子供よりも女性の客単価向上につながっているそうです。それはなぜでしょうか?

正解は…
テーブルにお皿が積み上がらないので、女性客も周りの目を気にしなくなるから。 です!

確かに女性目線で見ると、自分のテーブルのお皿が何枚も積み上がっていると周りの視線が気になってしまい、たくさん食べたくても食べられなくなってしまいます。回転寿司の御三家と言われている「かっぱ寿司」、「スシロー」、「くら寿司」の中で「くら寿司」のみが食べたお皿をカウンターの投入口に入れていくシステムを導入しているので、結果として女性客の客単価が高くなっているそうです。自分が何枚お寿司を食べたのか、一目ではわからないので、お会計の際に驚いてしまいそうですね。一つの戦略がさらにまた別のターゲットへの戦略につながることがよくわかります。

戦略思考を身につけるためのまとめ

これらのように、多くの日常に関する疑問点について考えることで、様々な目線から戦略思考を練るトレーニングになります。

①常識を疑う
②視点を変える
③柔軟性を磨く
④知識を身につける

これらを常日頃意識することで、戦略思考が向上し、お仕事や日常変化も良い方向へと進むことになるでしょう。社会人の方だけでなく、主婦の方や学生さんなど様々な年代方へおすすめの一冊です。私も、もう少し先のことを考えて行動しなければならないなと気づく良いきっかけになりました。ぜひお手にとって読んでみてください(^^)