埼玉愛が勝手に湧いてくるコメディー漫画「翔んで埼玉」

コワーキングスペース24も埼玉県さいたま市にありますが、埼玉県民にはぜひ手に取って欲しい!
埼玉県を舞台にした漫画「翔んで埼玉」
翔んで埼玉
皆さんはもうご覧になりましたか?
今回は、生まれも育ちも埼玉県のスタッフの私が「翔んで埼玉」をご紹介します。
読み始めて最初の5分は、埼玉に対して当たりが強すぎるとやや思いますが、埼玉県民としてここまでディスられると逆に気持ちいいと思ってしまいます。東京都民の埼玉県民へ対しての扱いがひどすぎてクスっと笑えてきます。
今でも私は東京に住む友人から「ダ埼玉!(ださいとさいたまを掛けた言葉)」と言われることがありますが、その言葉を通り越した辛辣な言葉が漫画の中では埼玉県民に浴びせられます。

【空想の世界でよかったと胸をなでおろす場面】

・東京都と埼玉県の間を通行するのにも・・・
手形が必要なほど埼玉県民が東京に行くことが大変なのです。厳しい厳しい検問があるので、そう簡単には東京へは入国できません。国は同じですが、国境を超えるレベルで「翔んで埼玉」の世界では埼玉県民が東京へ行くことが難しいわけです。
・埼玉狩り・・・
東京の一流デパートに埼玉県民がいることはこの世界では絶対に許されません。埼玉県民はデパートに出入りしていることがばれてしまうと東京都民に必死に追い掛け回され捕まってしまいます。埼玉県民は星友(せいゆう)に行くことしか許されていません。
・生まれも育ちも埼玉って・・・
親の仕事で埼玉から東京に引っ越して来た子供達は学校の一番階級の低いクラスに自動的に入れられてしまいます。
「埼玉って言っただけで口が埼玉になるわ。」という言葉を学校の東京出身の同級生に浴びせられるのです。
・埼玉県民用の定食・・・
東京都民は和牛ステーキ・ヒレカツ定食・刺身定食など美味しそうなご飯ですが、
一方の埼玉県民は残飯定食・下水ごはん・犬のよだれご飯など想像するのも怖いメニューが並びます。
想像を超える差別に驚いてしまいますが、真剣にディスられているので面白いです。
今もこのような埼玉と東京の差別があったら埼玉県民はどうなっているのかと想像を掻き立てられます。

埼玉県以外の都道府県の登場

埼玉県よりもひどく扱われている県「茨城県」も本書には登場します。
埼玉を巻き込み茨城の土地柄についてなどに触れる場面もあります。茨城県に踏み入れるとまた新たな衝撃が待っています。
茨城県への扱いにも注目して読んでみると埼玉県への扱いがまだ可愛らしいと思うかもしれません。

ディスられても埼玉愛を感じる作品

大変ディスられる埼玉県ですが、最後には埼玉県への郷土愛が湧いてくるそんな漫画です。
作家さんの埼玉愛を裏に感じられる作品になっているので、埼玉県民の私はすごくディスられていることを楽しみながら読んでしまいました。
作家の魔夜峰央さんは新潟県から埼玉県所沢に引っ越してきてこの作品を描こうと思ったようです。引っ越してきた埼玉県を「おちょくる面白さ」を狙って生まれた作品です。今は所沢を離れ神奈川県横浜市に引っ越したため、埼玉の地に住んでいない身で埼玉をディスり続けるのは悪意があると思い、連載を中止しています。未完の漫画ですので、また作家さんが埼玉県に戻ってきたら新しい「翔んで埼玉」を読めるかと思うと今からとても楽しみです。もしこの先も続きがあったら、是非手に取ってみたい一冊です。

コワーキングスペース24でも「翔んで埼玉」の貸出を行っています。
コワーキングスペース24の本団
本棚にあるので、勉強、仕事の合間に手に取ってみてください!
クスっと笑える場面が多いので、仕事や勉強の活力になるかも!?
埼玉県民の方も、他県の方も、埼玉県にちょっとした愛着が湧くかもしれません。
「翔んで埼玉」が注目されてより一層埼玉県が盛り上がればいいなと思いました。